訓練25日目 学科 DTP基礎

本日のアジェンダ

1限目
学科 DTP基礎
DTPとは?

2限目
学科 DTP基礎
画像解像度 ベクターデータとビットマップデータ

3限目
学科 DTP基礎
色調補正について

4限目
学科 DTP基礎
作品の立案

5限目
学科 DTP基礎
作品の立案

本日のテーマ

納品する作品の準備「DTP=印刷物」です。

IllustratorとPhotoshopの両方を使って作成してみます。
デザイン性も勿論ですが、フルカラーの写真とベタ塗りの文字の組み合わせになります。
文字の「読みやすさ」を特に意識をして作成してみましょう。

本日のレポート

DM制作のポイント


可視性と配色を意識してみましょう。

写真に文字を乗せる時はとにかく可視性に気を付けましょう。
配色のバランスや影を付けたり、ぼかしやオーバレイなどの工夫を考え、写真の世界観を壊さないように表現してみましょう。

まずは、レイアウトと文字を決めてしまいましょう。
レイアウトは写真のレタッチやトリミングをしっかり整えておきましょう。
文字は、まずは淡色ベタ塗りデザインしておきましょう。
最後に配色、いろいろ試してみてください。

  1. 写真
    レタッチ・トリミング・色調補正

  2. 文字
    最初はベタ塗り(白か黒)

  3. 配色
    ①と②が出来たら、色々いじってみてください。

DTP(印刷物制作)とは


DTPは「Desktop Publishing(デスクトップパブリッシング)」の略称。
パソコンと専用ソフトウェア(Adobe InDesign、Illustratorなど)を用いて、書籍、雑誌、カタログ、広告といった印刷物のデザイン、レイアウト、版下作成を行うこと。

// ベクターデータとビットマップデータ

Illustrator:ベクターイメージ編集ソフトウェア
Photoshop:ビットマップ画像編集ソフトウェア

ベクターデータとは、
図形やイラストなどのデータを占めるIllustratorが採用しているベクター形式のこと。
画像を点の座標とそれを結ぶ線などの数値データをもとにして再現していることを指す。
拡大・縮小等を行っても画質が劣化することはない。

ビットマップデータとは、
Photoshopの画像データ等のことで、ピクセル(点)の集合体として画像データを保持している。
一般的に写真のような画像データは、ビットマップで構成されていることが多く、拡大や変形をすると画像が荒れてしまう。

画素(ピクセル)と画像サイズ

ビットマップ画像を構成する最小構成要素のことを画素(ピクセル)と呼ぶ。
また画像全体の画素の総数を画素数といい、横のピクセル数× 縦のピクセル数のことを画像サイズと呼ぶ。

解像度


1inch(2.54cm)あたりの画素数のことを解像度と呼ぶ。
単位は、Photoshop で使われているようなデータの解像度はppi (pixels/inch)、プリンタの印刷解像度はdpi (dots/inch) を用いますが、ドットもピクセルもほとんど同じものとしてとらえて、dpi が一般に使われている。
【大事‼】72dpi=Web用

CMYKとRGB

  • CMYK(カラーモデル)
    色材の三原色と呼ばれるC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)に、印刷の文字等に多く使われるK(ブラック)を加えた色の表現法。
    CMYは減法混色と呼ばれ、色を重ねるごとに暗くなり、3つを等しく混ぜ合わせると黒色になる。
    パソコンのディスプレイは光の三原色であるRGBで表示されるため、ディスプレイで見た色と印刷の色の違いを理解した上で印刷物制作を行う必要がある。

  • RGB(カラーモデル)
    ディスプレイやデジタルカメラで利用される光の三原色であるR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)を用いた色の表現法。
    RGBは加法混色と呼ばれ、色を重ねるごとに明るくなり、3つを等しく混ぜ合わせると白色になる。

  • 色の再現性の違い
    RGBとCMYKの大きな違いは、表現方法が根本的に異なっているので表現できる色域が異なると言うこと。
    色域が広いのはRGB の方で、CMYK はRGB の表現される一部の色を再現できない。

レーザープリンタ(CMYK)とインクジェットプリンタ(RGB)

ディスプレイ画面の色に近い発色をするのはインクジェットプリンターだが、印刷会社と異なり一般的なプリンターでは厳密なキャリブレーション(色調整)が行われていないため、ディスプレイ上の画面とは異なる色で印刷される。

トンボ(トリムマーク)と塗り足し

トンボは印刷物の仕上がりサイズを示す線、塗り足しは断裁時のズレを防ぐため、仕上がりサイズより外側に配置する絵柄や色のこと。

天地

用紙を正面に見て上側が「天(てん)」、下側が「地(ち)」。

色の3属性

青・赤といった“色合い”を示す「色相」、色の“明るさ”を示す「明度」、色の鮮やかさを示す「彩度」、これらを色の心理的3属性と呼ぶ。
3つの属性を組み合わせることによって色が決まる。

グラデーションのポイント

色の3属性を意識して「陰影」と「柄」の使い分けを意識すること!
例えば「りんご」なら…
陰影:照明が当たった方向から見て光と影の部分、りんごの下のまるい影の部分等
柄:りんごそのものの赤い柄、熟している部分と熟していない部分の皮の色等

色調補正

色調補正とは、画像データをイメージどおりに調整すること。
色調補正の目的は、色を調整したり、鮮やかさを調整したり、明るさを調整したり様々である。

覚えておきたい「Photoshop色調補正機能」

  • 明るさ・コントラスト
  • レベル補正
  • トーンカーブ
  • 色相・彩度
  • カラーバランス
  • 白黒
  • アンシャープマスク(フィルター機能)

明るさ・コントラスト

画像全体の明るさとコントラスト(明暗の差)を調整する機能。
「コントラストが高い」とは、「画像の一番明るい部分と、一番暗い部分の『明るさの差』が『大きい』」ということ。
よって、コントラストを高くすると、「画面の明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く」なる。

レベル補正

レベル補正とは、明るさの分布を調整し、コントラストを最適化する機能。
具体的には、画像の最も明るい部分(ハイライト)、最も暗い部分(シャドウ)、そして中間的な明るさの部分(中間調)を調整することで、写真全体の印象を改善します。
ヒストグラム(明るさの分布を示すグラフ)を見ることで適切な補正を行うことができる。
横軸が0~255の明るさの階調、縦軸が明るさごとのピクセル数を表したもの。

トーンカーブ

トーンカーブ補正は、画像の色調(明るさ、コントラスト、色のバランス)を、グラフ上のカーブを操作して細かく調整する機能。
トーンカーブの補正では、画像の色調の範囲全体に配置されたポイントを補正する。
画像の色調は、最初は直線の対角線としてグラフに表示される。
RGB画像を調整する場合、グラフの右上の領域はハイライトを表し、左下の領域はシャドウを表す。

色相・彩度

色相・彩度は、画像の色相・彩度・明度の3つの値を調整することで、画像の色調(色合い)を補正する機能。

カラーバランス

カラーバランスはシャドウ(暗い部分)、ハイライト(明るい部分)、中間調(中間の明るさの部分)に分けて色を調整できる機能。

白黒

白黒とは、カラー画像を「白黒」画像に変換する機能。
色の系統別に詳細な設定ができるため、素材に応じた「モノクロ」表現の幅が広がる。

アンシャープマスク(フィルター機能)

アンシャープマスクは、画像内の個々のピクセルの周囲にある、異なる色情報を持ったピクセルを検索して、指定した量だけピクセルのコントラストを高めるフィルターのこと。
アンシャープマスクをかけるときは、「量」・「半径」・「しきい値」を設定する。
色の濃さの度合いを決め、数値が大きくなるほど、くっきりとした輪郭になる。

おススメの色調補正の手順

光と影の調整→色味の調整→明るさの調整

  1. 陰影の調整:写真全体をハッキリさせる
    写真全体の「一番白い」部分から「一番黒い」部分の調整を行う。
    主に扱うツール
    ・レベル補正(グラフの両端の高い山の高さを合わせるとよい?)
    ・トーンカーブ

  2. 色味の調整:写真の色味自体を変更する補正
    「柄」を変える。撮影時の環境の影響(反射とか)を受けた部分の補正等を行う。
    主に扱うツール
    ・色相・彩度
    ・カラーバランス
    ・白黒

  3. 鮮明度の調整:最後のひと手間
    画像の鮮明さを調整する。
    複数の写真を合成する場合などは、より自然な形で合成写真を作成する事が出来る。
    主に扱うツール
    ・明るさ・コントラスト
    ・アンシャープマスク

感想

次回DM制作に向けての学習をした。
写真の補正等はスマホで明るさの調整や彩度の調整はしたことがあるが、ほかの機能については初めて聞いた。
色々触ってみて機能に慣れていきたい。
また、DM制作においては、これまでの資料作りの業務経験を生かして、読みやすさやわかりやすさを重視した作品を作りたいと思う。


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